2012年10月24日

『SHOOT! 』展 - The Photographers' Gallery -

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The Photographers' GalleryはロンドンのOxford Circusにある、公共の写真専門ギャラリーです。ロンドンの中心地の便利な場所にあることもあり、時間があるときは写真展を観に行きます。ここはいつも同時に複数の写真展が開催されています。無料で観れる展示もあるし、有料の展示でも安いのでおすすめです。

先日、このギャラリーを訪れると『SHOOT! EXISTENTIAL PHOTOGRAPHY』展をやっていました。SHOOTってどんな写真だろうと思いながら折角来たしと思い、観てみることにしました。写真展は2フロアを使っての大規模なものでした。写真は一言でいうと、拳銃を打っている人を撮ったポートレート写真でした。タイトルの通り。入り口にはこの展示の文章があったのですが、英語で読むのも時間がかかると思い、まずは写真を観てみることにしました。これが間違いだった。。。最初、写真家が拳銃を打つ瞬間を撮影しようと決めて撮ったものなのかと思っていましたが、どうも一人の人が撮影しているような感じでもないし、いくら撮影でも拳銃のほぼ正面から撮影していることに驚いて、危ないなあと思って観ていました。しばらく観て行くと、縁日の射的の銃を構える写真が出てきました。えっ、縁日の射的???戦場のような場所で撮ったシリアスな写真もあれば、縁日の写真もあるし、古い写真もあれば、最近撮ったようなものもありました。全く、理解不能に陥り、これは文章を読まないと訳が分からないと読んでみました。

それらの縁日の射的場で撮ったような写真は、第一次大戦後、大ブームを巻き起こした縁日の射的写真でした。射的写真という言い方が適切かは分かりませんが、射的で的を当てると、それがカメラのシャッターになっていて写真が撮れる、当てた人は景品としてその写真をもらうといったものだそうです。自分自身が射的の的を狙って引き金を引いた瞬間の写真が撮れるという訳です。確かに自分がたとえ縁日の射的でも、拳銃を構えてどんな顔をして打つのか興味があります。戦争の影響も大きかったでしょうし、その頃は写真が高価だったでしょうから、それもあって大ブームとなったのでしょうか。この射的写真は多くのアーティストや知識人の間でも大流行し、哲学者のジャン=ポール・サルトルと、内縁の妻で哲学者のシモーヌ・ド・ボーヴォワール、写真家のマン・レイなども魅了したとか。

それらの射的写真と、縁日以外の場所で拳銃を構える(打った?)人を撮ったポートレートとを織り交ぜての展示となっていました。それらの背景が分かって改めて展示を観てみると面白く感じました。

展示の出口付近に、小さな射的場が設けられていて、最後に射的ができるようになっていました。その場で写真が撮れたようですが(的に当たれば?)、私はまた勘違いして、射的だけかと思ってしまったのでやらずに帰りました。でもその方が良かったかな。たとえ射的でも、嬉々として写っていたら何だし、真剣そのものの顔が写っているのも何だし。でも、多分それがこの写真の最大の魅力なんでしょうけどね。。。ちなみに、この最後の射的写真撮影は18歳以上の方のみです。

『SHOOT! EXISTENTIAL PHOTOGRAPHY』展
 The Photographers' Gallery
 12 October 2012 – 6 January 2013
 £5/£3 concessions

詳しくはこちら
http://thephotographersgallery.org.uk/shoot-existential-photography

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posted by yumikotanaka at 04:29| Comment(0) | The Photographers Galley